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脳外科麻酔の現場

脳外科麻酔についての備忘録 An actual spot of the neurosurgical anesthesia.

90.06. propofolによる意識下鎮静法(外来大腸内視鏡検査における)

目次
90.06. propofolによる意識下鎮静法(外来大腸内視鏡検査における)
○ propofolを用いた外来大腸内視鏡検査
・外来大腸内視鏡検査、80歳未満、ASA<2、661名。鎮静希望Pt中、propofol単独群241例、ミダゾラム+ペンタゾシン群236例、非鎮静群184例。呼吸循環器への影響、回復時間、Pt満足度、帰宅後の問題点について検討した。
・結果:propofol単独群で有意にBP↓、midazolam+pentazocine群で有意に心拍数↓、SPO2↓、ともに重大な合併症はなかった。propofol単独群で回復時間が短く、高いPt満足度が得られ帰宅後の問題点も少なかった。
○ 意識下鎮静法(conscious sedation)。検査中はvital signを2分間隔で測定。「呼びかけると応答するレベル」に維持。
・propofol群:0.8~1.0mg/kgで導入、10~20mg/回を間歇投与
 propofol導入量;平均0.93mg/kg、総投与量1.42mg/kg、68%が追加投与を要した。
・midazolam+pentazocine群:midazolam2~3mg+pentazocine10~15mgで導入、midazolam1~2mg/回を間歇投与。
 導入量:平均midazolam3.05mg、pentazocine平均14.96mg、総投与量midazolam 3.86mg、pentazocine15.03mg。33%が追加投与を要した。
・鎮静剤投与は大腸内視鏡の挿入操作時のみ。BP30mmHg以上の変動、脈拍30bpm以上の変動SPO2<93%を有意の変動とした。
○・propofol群:42%でBP↓、術後16%で要介助、回復時間17分、64%のPtが検査の記憶あり、満足度80%。平均内視鏡検査時間22分(8-75)
・midazolam+pentazocine群:5%のPtで脈拍↓、39%で酸素投与、術後要介助80%、回復時間126分、32%のPTが検査の記憶あり、満足度93%。平均検査時間21分(16-70)
・非鎮静群:BP↑11%、脈拍↑5%。平均検査時間22分(9-106)
◇ 梅原康湖ら:プロポフォールを用いた外来大腸内視鏡検査の安全性・有用性と患者満足度の検討 Gastroentero Endosc 2015; 57; 207-215 <4/24/2015>
○ [注釈] このような検査のための鎮静が麻酔科依頼されることはないが、腰麻のPtの鎮静に応用されることはある。Propofolはやはり挿管を前提として使用されるものだろう。  <5/16/2015>

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