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脳外科麻酔の現場

脳外科麻酔についての備忘録 An actual spot of the neurosurgical anesthesia.

213.02. 頸動脈ステント術 carotid artery stenting; CAS

目次
213.02. 頸動脈ステント術 carotid artery stenting; CAS
○ 内頸動脈狭窄症に対する血管内治療CASはあくまで、局麻が原則であり。全麻を依頼された時は極めて重症と認識した方がよい。
○ CASの適応
◍症候性50%以上、無症候性80%以上の狭窄を有し、かつCEAの困難な症例。
◍CEAハイリスク群
1)CAS後に急激な血圧低下をきたすことがあるが、重症大動脈弁狭窄症ではこれが致命的な心筋虚血をきたす。
2)閉塞性動脈硬化症ASOはCASにおけるアクセス困難の高危険群であり、無理なカテーテル操作は致死的な合併症であるコレステリン塞栓症をきたす可能性がある。
3) 術中の塞栓子はCASで明らかに多く、また脳循環の低下をきたしている大脳半球では術中塞栓子により術後脳虚血病変あるいは脳虚血症状をきたし易い。また脳循環の低下をきたしている大脳半球では術後過灌流をきたし易く、術後過灌流による脳内出血はCASで出現し易くさらにCASではその予防に限界がある→脳循環の低下はCASにおける脳合併症のハイリスクである。
○ 周術期抗血小板療法:術前からの十分な抗血小板療法が重要である。術前から2剤以上を用いる。術後も2剤以上の抗血小板剤を数ヶ月間継続しその後漸減する。
○ 術後合併症:CEAと比較
◍CASのみの合併症
1)コレステリン塞栓症:致死率の高い合併症。つま先がチアノーゼになる。blue toe syndromeとも呼ばれる。
2)徐脈、低血圧:頸動脈洞反射が原因。徐脈⇒アトロピン、低血圧⇒エフェドリン。石灰化病変がある場合に起こり易い。急激な低血圧が致命的になる虚血性心疾患や大動脈弁狭窄症ではこのため、CASハイリスクと認識すべき。
◇ 小笠原邦明:頸動脈病変.脳神経外科 周術期管理のすべて.松谷雅生.メディカル・ビュー.東京.107~118:2010    <6/10/2011>
○ 内頸動脈の全周性の高度石灰化はCASでは血管拡張が困難で、術中術後に徐脈・低血圧が起こるリスクが高い。
◇ 根本繁:頸動脈狭窄症の最近の動向 2.頸動脈狭窄症の診断―MRI,CTA,頸動脈エコーの長短― 日外会誌 112 (6) :371-376,2011    <12/2/2011>
○ 内頸動脈狭窄部の拡張時に、頸動脈洞反射により徐脈・低血圧をきたすことがあり、即時に対応できるように準備を行う必要がある。また、一時的に脳血流が低下する可能性を考慮し、不穏・麻痺・意識障碍・けいれんなどの出現を頻回にチェックする。術中モニターは心電図、経皮的酸素飽和度計、持続血圧モニターに加え、INVOS(脳内酸素飽和度監視装置)を用いて急激な脳虚血の出現をモニターしている。
◇鈴木健介:頸動脈狭窄症の最近の動向 8.頸動脈ステント術の実際 日外会誌 112 (6) :399-403,2011    <12/2/2011>
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| | 2015-07-13(Mon)15:44 [編集]


INVOS用センサーについて

りんいきん先生

このたびは突然失礼いたします。
こんにちは。
突然、すみません。ネットにて検索しておりましたら、先生のブログに出会いまして、ご連絡させていただきました。

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ホームページより、ぜひご連絡ください。
先生のお勤めのご施設、お名前が他へ出ることはございません。

ご検討のほどお願い申し上げます。

マインヘルスケア | URL | 2015-07-16(Thu)18:37 [編集]