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脳外科麻酔の現場

脳外科麻酔についての備忘録 An actual spot of the neurosurgical anesthesia.

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30.02.02 気管挿管時のfentanyl 静注

目次
30.02.02 気管挿管時のfentanyl 静注
○ 麻酔導入、気管挿管時の全身的循環動態(血圧、脈拍などの変動)、ホルモン分泌、心拍出量の変化を減じるためのfentanylの至適投与量を、高血圧のあるPtとないPtで検討した前向き、無作為、二重盲検試験
◍高血圧のあるPt(降圧薬内服)45人、高血圧のないPt45人で一般外科、泌尿器科、婦人科の待機的手術の全身麻酔を受けたPt.
・気管挿管前に、生食、fentanyl 2.0㎍/kg、fentanyl 4.0㎍/kgをIVする3群に分けた
・測定項目:心拍数、血圧、心拍出量(Flo Tracで連続的に測定)、epinephrine、norepinephrine、cortisol濃度
◍入室、モニター装着
・導入: propofol TCI 4.0㎍/kgでstart、rocuronium 0.9mg/kg
・2分後
・生食(コントロール) 1.0ml またはfentanyl 2㎍/kg またはfentanyl 4㎍/kg IV
・2分後
・喉頭鏡、気管挿管
・propofol TCI 4.0㎍/kg持続静注
・麻酔導入前、麻酔導入直後、[気管挿管]、挿管直後、1分後、2分後、3分後、4分後、5分後、10分後に心拍数、血圧、心拍出量を測定。3種のホルモン濃度は麻酔導入前と10分後に測定。
◍結果:高血圧のないPtではfentanyl 2㎍/kg、高血圧のあるPtではfentanyl 4㎍/kg IVすると、気管挿管に伴う心拍数、血圧、心拍出量(cardiac output)の変化を最小にすることができた。
・ホルモンに関しては結果の解析なし:epinephrine、norepinephrine、salineともに麻酔導入だけで(propofolだけで)導入前よりも低下した。高血圧のないPtではEpinephrineの低下はf2㎍/kg群でもf4㎍/kg群でも差はなかったが、高血圧のあるPtではf4㎍/kg群でf2㎍/kg群より大きく低下していた。
○ [注釈] 高血圧のないPtではfentanyl 1Ap、高血圧のあるPtではfentanyl 2Apを挿管2分前に静注すると、心拍数、血圧、心拍出量の変化を(上昇を)抑えられるということ。日常的経験とほぼ一致する。論文内には血圧はMAPの値しか示されていないが、挿管操作により収縮期血圧は相当、上昇しているここがわかる。
◇ Yukari Sawano et al: Optimal fentanyl dosage for attenuating systemic hemodynamic changes, hormone release and cardiac output changes during the induction of anesthesia in patients with and without hypertension : prospectic randomimized, double blind study. J Anesth 27, 2013, 505-511 <9/19/2013>
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