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脳外科麻酔の現場

脳外科麻酔についての備忘録 An actual spot of the neurosurgical anesthesia.

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205.03.02.M病院におけるCEAに対する麻酔の経験-(4)

目次
○ [経験] 205.03.02. M病院におけるCEAに対する麻酔の経験-(4)
CEAの手術における麻酔のポイントは術中の血行動態の維持だといえる。特に内頸動脈のクランプ時に血圧を上昇させて、脳虚血の防止を図る必要がある。さらに血圧の上昇は
1)内頸動脈のクランプ時だけでよいのか
2)シャント中も血圧を高めに維持した方がよいのか
3)血圧を上昇させるとしたらどの程度まで上げたらよいのか
4)シャントチューブを挿入しなかった症例では血流再開するまで上昇させておく必要があるのか
5)どのような薬剤で、どの程度まで血圧上昇させたらよいのか
6)内頸動脈の再灌流が始まったら術後の過灌流を避けるために血圧をどの程度まで下げるのか
◍a)入院時血圧、b)(手術室)入室時血圧、c)術中最低血圧、d)昇圧時血圧を平均動脈圧MAPで比較した。e)昇圧時血圧と入室時血圧の差、f)昇圧時血圧と術中最低血圧の差はそれぞれのPtの差を比較した。
a) 入院時血圧MAP:106±12mmHg
b) 入室時血圧MAP:116±16 mmHg
c) 術中最低血圧MAP:55±11 mmHg
d) 昇圧時血圧MAP:91±14 mmHg
e) 昇圧時血圧-入室時血圧MAP:-25±18 mmHg
f) 昇圧時血圧-最低血圧MAP:36±14 mmHg
・[注釈] 術前合併症でも80%のPtに高血圧があり、前投薬としてカルシウム拮抗薬は内服させているが入室時にはかなりの程度に血圧が上昇している。そして麻酔導入後に血圧が低下するPtが大半である。そのため昇圧させても入室時血圧までは上昇させていない。しかし最低血圧よりは平均36mmHg上昇させている。
◍使用した昇圧薬は
1) Dopamineを主体に使用したもの:81例(dopamineのみ:39例、etilefrineを加えたもの40例、NADを加えたもの:2例)
2) ノルアドレナリン(NAD)を主体にしたもの:9例
(NADのみ:7例、etilefrineを加えたもの:2例)
3) Etilefrine(エホチール)だけを使用したもの:7例
4) 昇圧薬を使わなかったもの:3例
・dopamineは100mgを生食100mLに溶かして、NADは1mgを生食100mLに溶かしてそれぞれ末梢静脈から点滴静注した。CV lineを確保して静注した症例はなかった。末梢静脈炎を起こしたPtはなかった。
・etilefrineだけを使用した症例は総頸動脈の前遮断、後遮断の時のみIVした。
・dopamine、NADを使用した症例は総頸動脈の前遮断からシャント中、後遮断解除まで持続点滴して血圧を上昇させた。
・dopamine、NADにetilefrineを加えた症例は主に導入後に血圧が低下した時に急いで血圧上昇させるのにetilefrineをIVした。
・NADを使用した症例はdopamineによるVPCなどの不整脈、頻脈を避けるために使用した。            <12/10/2014>
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