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脳外科麻酔の現場

脳外科麻酔についての備忘録 An actual spot of the neurosurgical anesthesia.

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90.06.02. ERCP検査時の鎮静におけるデクスメデトミジンの効果

目次
90.06.02. ERCP検査時の鎮静におけるデクスメデトミジンの効果
○ ミダゾラムおよびペンタゾシンを用いたERCPの鎮静におけるデクスメデトミジン(DEX)の併用効果
○ ERCP時の鎮静のために従来法群112例、DEX群86例
・従来法群:検査開始時にミダゾラム2.5mg+ペンタゾシン5mg 単回静注
 *Ramsey Sedation Scale 4(傾眠 眉間への軽い叩打または軽い聴覚刺激にすぐ反応)を保つように、鎮静が浅くなったらミダゾラム2mg(iv)、疼痛による体動時ペンダゾシン5mg(iv)。ミダゾラム投与量が20mgを越えたらプロポフォール1mL(10mg) 単回静注。
・DEX群:プレセデックス(DEX)初期投与量3㎍/kg/h10分間loading後0.4㎍/kg/h
 *
・収縮期血圧<60mmHg→カテコラミン投与、心拍数<40bpm→アトロピン投与
○ 結果:
DEX群従来法群
SPO2低下症例3例(3.5%) >13例(11.6%)
除脈アトロピン使用例2例(2.3%)0例(0%)
BP↓カテコラミン使用例なしなし
ミダゾラム投与量(中央値)5.2mg(4.0‐9.3)<12.5mg(10.0‐18.1)
ペンタゾシン投与量(中央値)7.5mg(3.8‐10.3)<11.4mg(7.5‐15.0)
鎮静困難propofol使用なし<22例(19.6%)
検査中最低収縮期血圧93.2mmHg<116.5mmHg
検査中最低心拍数58.6bpm75.8bpm
検査中最高収縮期血圧127.2mmHg,70.5bpm146.7mmHg、91.1bpm
○ 考察:ミダゾラムおよびペンタゾシンを用いたERCP時の鎮静においてDEXの併用が
1) ミダゾラムの使用量やプロポフォールの使用量を有意に減少させ、呼吸抑制の偶発症頻度を低下させた
2) 検査中の最小血圧や心拍数は低下傾向にあるものの全例安全に施行された
3) 検査中の最大血圧および心拍数上昇は抑制された
・DEXの単独使用(ERCP)では十分な効果を認めなかった
・ミダゾラムと塩酸ペチジンの併用で有効
・DEXはベンゾジアゼピン系より鎮静効果がやや弱い。ERCPでは従来薬との併用が望ましい。
・プロポフォールは呼吸抑制が強く、上部消化管内視鏡で26%、ERCPで86%がdeep sedationになる。
・DEXの初期投与量6㎍/kg/h×10分より減らして3㎍/kg/hとした。
◇ 稲富理ら:ミダゾラムおよびペンタゾシンを用いたERCPの鎮静におけるデクスメデトミジン(DEX)の併用効果 Gastroenterol Endosc 57, 2015, 119-127 <5/11/2015>span>
○ [注釈] DEXは適応範囲がそれほど広くはない薬剤ではなかろうか。特に鎮痛効果は臨床的には期待できないと思われる。90.06. 同様にこのような鎮静の依頼は麻酔科には来ないと思われる。内視鏡医がこのような意識下鎮静法を行っているということ。   <5/16/2015>
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