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脳外科麻酔の現場

脳外科麻酔についての備忘録 An actual spot of the neurosurgical anesthesia.

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130.04.06.02. 消化器外科・一般外科領域における抗血栓薬服用Ptの周術期管理の実態分析

目次
130.04.06.02. 消化器外科・一般外科領域における抗血栓薬服用Ptの周術期管理の実態分析―京大外科関連施設癌研究会アンケート調査から―
・抗血栓療法(抗血小板療法APT、抗凝固療法ACT)
・ACT例;ヘパリン置換を行うことが多い
・APT例;血栓塞栓高リスク例→APT休薬後にヘパリン置換を行う施設
      APT維持下に手術を施行する施設
・重篤な出血性合併症:APT例49%、ACT例62%の施設でみられた。
・抗血小板薬APT:アスピリン、チエノピリジン系薬物(チクロピジン、クロビドグレル)、シロスタゾール、イコサペンタエン酸、塩酸サルボグレラート、ベラプロストナトリウム、リマプロストアルファデクス、ジピリダモールなど
・抗凝固薬:ワルファリンカリウム、ダビガトラン、リバーロキサバンなど
・予定、緊急手術それぞれでACT,APTの周術期管理、術中止血困難例経験
・APT例での高リスク群:(1)薬剤溶出性冠動脈ステント、(2)非薬剤溶出性冠動脈ステント留置術後2ヶ月以内、(3)脳血行再建術後3ヶ月以内、(4)最近発症した虚血性脳卒中または一過性脳虚血発作例、(5)その他当該科にて高リスク群と判断された症例
・ACT例での高リスク群:(1)静脈血栓症(肺塞栓症や深部静脈血栓症)の既往歴、(2)慢性心房細動例、(3) その他当該科にて高リスク群と判断された症例
                         消化器外科    一般外科
ACT例
  ・待期手術→内服休薬後ヘパリン置換      89%       68%
  ・消化器外科緊急手術
 ビタミンK、FFPで抗凝固能の緊急拮抗  82%
  ・Lap手術                  施設基準満たせば適応100%
  ・術中止血困難、術後出血性合併症経験     63% 24施設
APT例
  ・血栓塞栓症低リスク群
術前休薬        68%        63%
  ・血栓塞栓症高リスク群
内服休薬後ヘパリン置換      71%        58%
        単剤または2剤継続下手術     21%        34%
  ・消化器外科緊急手術
     血小板輸血はなし、内服継続下手術    89%
     Lap手術                92%
出血・血栓塞栓リスクのいずれも高い 術後ACT・APT内服再開時期
多剤併用抗血栓薬服用例
 ・APT2剤内服例         2剤とも同時再開  76%
 ・APT+ACT           術後にヘパリン再開後に2種同時再開 47%
・脳血管疾患や心血管疾患の高リスクPtでは低用量アスピリン服用により脳・心血管イベントの発症リスクは訳75%まで低下する。
・一方アスピリン中断は主要血管イベント発症の危険因子で中断により発症リスクは3倍程度上昇する。心房細動Ptにおいてワルファリンを中断して脳梗塞の発症頻度が1%程度に上昇する。
・血栓塞栓症は周術期の発症頻度は1~2%程度で低いが、一度発症すると致命的になったり重篤な後遺症を残すことが多くその予防は最優先に検討されるべき。
◇ 藤川貴久ら:消化器外科・一般外科領域における抗血栓薬服用Ptの周術期管理の実態分析―京大外科関連施設癌研究会アンケート調査から―,日外会誌116, (5),2015,p334―339
<10/14/2015>
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