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脳外科麻酔の現場

脳外科麻酔についての備忘録 An actual spot of the neurosurgical anesthesia.

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80.20.01.02. 術前の赤血球製剤準備

目次
80.20.01.02. 術前の赤血球製剤準備
(1)交差適合試験
・1) 最大手術血液準備量 maximum surgical blood order schedule; MSBOS
準備血液単位数(C)、実際に輸血した単位数(T)   C/T比を1.5以下~1に近く
  胆嚢摘出術    type & screen(T&S)
  胃全摘術     3
  心臓手術     4
  大動脈手術    4
  股関節全置換術  3
  膀胱全摘回腸導管 4
  乳房切除     T&S
  肺葉切除術    2
・T&Sは輸血する可能性 30%以下、輸血しても2単位程度の場合に用いられる
 ABO血液型,Rho(D)型 (type) と不規則抗体スクリーニング (screen)
Rho(D)陽性、不規則抗体陰性なら交差適合試験は行わない
 自己血輸血の場合、Pt取り違えがあるかもしれないのでクロスマッチを行う
◇稲田英一:輸血療法と凝固管理, 麻酔への知的アプローチ 第9版 日本医事新報社 東京, 2015, p289-291
◇日本赤十字社事業本部:「輸血療法の実際に関する指針」(改訂版)及び「血液製剤の使用指針」(改訂版) 平成17年9月, 平成21年2月一部改正, 2009.2.
・2) 手術血液準備量計算法 Surgical Blood Order Equation:SBOE
・SBOEの例:
体重60kg、術前Hb12g/dL、心肺機能、脳循環に問題ないPt、貧血の限界7g/dL。 
循環血液量 60kg×70mL/kg=4200mL⇒出血量が4200mL×(12-7)/12=1750mLに達するまでRCC-LRは不要。このPtの予定術式の平均出血量が1600mLなら、平均出血量をT&Sの扱いで用意する
◇入田和男:周術期の輸血療法。予定出血量に応じた輸血の準備と対応 LiSA vol19,no11, 2011,p1174-1180
○出血に応じた輸液・輸血療法
1)循環血液量の20%未満の出血 840mL/60kg←循環血液量70mL×60kg=4200mL
 ⇒細胞外液の輸液、乳酸リンゲル液などを出血量の2―3倍投与
2)循環血液量の20―50%の出血 840―2100mL/60kg
 ⇒1)に加え、人工膠質液、赤血球製剤の投与
3)循環血液量の50―100%の出血 2100―4200mL/60kg
 ⇒1)2)に加え等張アルブミン製剤の投与
4)循環血液量を越える出血 >4200mL/60kg
 ⇒1)2)3)に加え新鮮凍結血漿、血小板製剤の投与
◇吉場士朗:周術期の輸血療法 血液製剤の使い方 LiSA vol19, no11, 2012, p1164-1168
・許容出血量(mL)=体重(kg)×70×(術前Hb-許容Hb)/術前Hb
循環血液量=70mL×体重kg
循環血漿量=40mL×体重kg または 70mL×体重×(1-(Ht/100))
・Hbの輸血効果 予測上昇Hb値(g/dL)=循環血液量(dL)/投与Hb量(g)
    血液200mLに由来するRCC-LR製剤中のHb量は26.5g
・FFPの上昇活性値
 予測上昇凝固因子活性値(%)=
{新鮮凍結血漿の用量(mL)×血管内回収率(%)/循環血漿量(mL)}
・血小板の輸血効果
 予測血小板増加数(/mm3)={(輸血血小板数)/循環血液量(mL)×103}×(2/3)
                           <11/14/2016>
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