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脳外科麻酔の現場

脳外科麻酔についての備忘録 An actual spot of the neurosurgical anesthesia.

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120.03.02. 周術期Ptのリスク階層化モデル

目次
120.03.02. 周術期Ptのリスク階層化モデル
○ 術前評価
1)ASA-PS
Ⅰ.  正常健常Pt
Ⅱ.  軽度の全身疾患を有するPt:喫煙者、機会飲酒、妊娠、肥満(30Ⅲ.  軽度の全身疾患を有するPt:1つあるいは複数の中等症~重症の疾患を持つ、コントロール不良のDM・高血圧、COPD、病的肥満(BMI≧40)、活動性肝炎、アルコール常飲・依存症、永久ペースメーカー、中等度の左室駆出障害、定期的に透析を受けている末期腎不全、未熟児、受胎後<60週、心筋梗塞(≧3ヶ月)、脳血管障害、一時的脳虚血発作、冠動脈疾患、冠動脈ステント挿入
Ⅳ.  生命を脅かす重度の全身疾患のあるPt:最近の心筋梗塞(過去<3ヶ月)、脳血管障害、一時的脳血管障害、冠動脈疾患がありステント挿入後、進行する心筋虚血、重症弁疾患、左室駆出率の高度の低下、敗血症、播種性血管内凝固、急性腎不全、定期的には透析を受けていない末期腎不全
Ⅴ.  手術の如何にかかわらず救命の可能性が低い瀕死のPt:腹部/胸部大動脈破裂、重症外傷、mass効果がある頭蓋内出血、心疾患があるPtの腸管虚血、多臓器不全
Ⅵ.  脳死Pt:臓器移植ドナーとなる脳死Pt

・リスクの低いPtにおける死亡率の予測には優れている。合併症が起きなかったPtの96%を正しく予測できた一方で、合併症を起こしたPtの16%しか予測できなかった

2) Revised Cardiac Risk Index
1 高リスク手術(開腹術、開胸術、腸骨動脈より中枢の血管手術
2 虚血性心疾患の既往
3 うっ血性心不全の既往
4 脳血管疾患の既往
5 インスリン投与の糖尿病
6 術前血清クレアチニン値>2.0mg/dl

6つの因子のうち2つ以上が存在すると周術期イベント(心筋梗塞、肺水腫、心停止など)の発生率が増加する
・非心臓手術の術後に心血管系合併症を発症する群としない群を区別する指標として優れて
いる。CRPやNT-pro-BNPを組み合わせると予測能力がupする。血中クレアチニン値、
eGFR cut point、年齢、末梢血管疾患既往歴の有無、機能的能力、手術手技の違いを因子
として加えると予測能力が改善する。
3) Surgical Apgar Score(SAS)
 01234
推定出血量(mL)>1000601~1000101~600≦100 
最低平均血圧(mmHg)<4040~5455~69≧70 
最低心拍数(bpm)>8576~8566~7556~65≦55

推定出血量、術中最低平均血圧、術中最低心拍数を点数化し、その合計点は術後の重大合併症の発生率と相関する。  合計点数が大きい程、正常。
・開腹手術と血管手術では術後30日以内の重大合併症発症と強く相関する。
◇ 小川真生ら:誌上抄読会 臨床麻酔vol40, No12, 2016, p2707-2712
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